【リーダーシップ / 組織変革事例】一人ひとりの意識変容から組織や社会に変革をもたらす ~ 異業種リーダーシップジャーニー ~

このプログラムは一人ひとりの意識変容から組織や社会に変革をもたらすことを意図に企業の次世代リーダー、NPOの代表、トータル10人が集まり半年間に渡り1泊2日を4回繰り返したものを参加者の感想を中心にまとめたものです。

セクターの壁がなくなっていく今、企業の次世代リーダーもNPOなどで活躍する社会起業家との相互作用で組織や社会に本質的な変化をもたらしていく、ということを意図して行われました。

企業で超優秀と言われる次世代リーダーもNPO代表たちの行動力、実現力、その裏にある彼らのライフストーリーを分かち合うことで、自分たちの視野の狭さに気づき、本質的なリーダーシップが生まれていくプログラムでした。

4回の合宿プログラムの流れはこちらです。

以下はプログラムの内容や詳細ではなく、参加者の方に毎回の合宿後にいただいた感想や振り返りのコメントを中心に紹介していきます。そうすることでリーダーシップの変化を感じ取っていただきたいと思います。

 

人生、リーダーシップを振り返る

温かくなり始めた5月頭。初回の合宿地である新宿から90分の自然あふれる山梨で。夜入りで2泊3日の合宿がスタートしました。

初めに集まったメンバーは、お互いかなりぎこちない緊張した感じでした。

「こんな人たちと合宿なんて無理。もう帰ろうかと思った」という人も。

自然の中で一人で人生、リーダーシップを振り返った後、それぞれの人生のストーリーを一人ずつ順番にたっぷりと語ります。他の参加者は、そのストーリーを評価判断するのではなく、ただただ聴くことで、人生丸ごと受容される体験が起こります。その結果、自分自身に向き合い内省するために必要な、深い信頼でつながれた安心安全の器が構築されていきました。

後半は、内省を深めるために、自分自身の内側にある感情、その奥にあるニーズに気づくためのワークを行うことで、気づきの領域を広げていきました。

【外資系保険会社ダイバーシティー室長のMさん】
この2泊3日でみんなに受容してもらったら、家族を受容する余裕がナチュラルに生まれて、そうしたら家族に受け入れられ、受容の場って、こういうことかぁと。明日、会社に行くのがすごく楽しみです。

【NPO代表Mさん】
日々生活していて、このリーダーシッププログラムの関係性は本当にすごいと思っています。たった数日の時間を共にしただけなのですが、皆さんが本当に大好きで心から信頼しています。今日、イベントで会った方と名刺交換する際にも、「もしかしたら、この人とも、このリーダーシッププログラムで出会った人達と同じような関係性がつくれるかも」と、私は勝手に希望とワクワクを持ってお話しできました。これは、私にとってすごいことなんです。

【大手広告事業責任者Kさん】
今までの自分では閉ざして事や想い、でもきっと大事で大切にしたかった事や想いに初めて触れた感覚は、やっぱり怖くて心の波がグラグラ状態。この先どうなってしまうのか、楽しみで仕方ないです。

 

パラダイムに気づき自分自身に向き合う

7月の熱い夏、2回目の合宿が行われました。この合宿では自分自身が気づいていない無自覚な価値観であるパラダイムに気づいています。

パラダイムとは、多くは幼い頃に体験をした時に作り上げた無自覚な価値観です。その体験(シナリオ)を繰り返さないために、反射的に回避する行動の結果、何かを成し遂げようとしてもアクセルとブレーキを同時に踏むということが起き、その結果、本来の力を出し切れず望まない現実が生まれることがあります。

パラダイムに気が付くことで、反応ではなく、自分の選択に自覚的になり、可能性から創り出すことが出来るようになります。その結果、その人の個性を生かした思いもよらないイノベーションが生まれる可能性が拡がります。

【大手広告事業責任者Kさん】
部下に主体的に動いてほしいと思いながら、本当の意味で部下に任せて、それで物事がすべて上手くいったら自分の存在価値がなくなる恐怖があり、そのパラダイムが、主体的にならない部下を創り出していたことが本当によく分かりました。合宿以降、そんな自分がいることに気がつき、本当の意味で部下への信頼が増していっています。

【人材会社代表Uさん】
どんなに上手くいっても、どこかで怖さだったり不安という感覚がありましたが、それが、自分自身を無能だと思っていて、その欠損感が、パラダイムから来ていることに衝撃を受けました。それ以来、自分自身を評価する声、あきらめ皮肉を言う声に気づき眺められるようになり、すべての不安が好奇心、可能性に変わっていっています。

【NPO代表Sさん】
パラダイムの影響の大きさに気が付きました。人と繋がるために優しい自分、いい人であらねばならないと思っていましたが、優しい自分でいると本当の自分自身を出さず、人と本当の意味で繋がれない、ということに気づかされました。それ以降、飾らずに気楽な自分であることで、結果的に関係性を築き、その人とすでにつながっていることに気が付きました。

 

真の願いにつながる

9月の秋晴れの日。3回目の合宿では逗子駅から車で30分、海のほとりで。

時代を担うリーダー達も、人生における旅路で様々な苦しみや葛藤を抱えています。社会や周囲の期待に応えるために押し込めた苦悩や感情に気づき、その奥にある“真の願い”に光を当てることで、赦しと受容が起きた時、人は人間として本当に輝きます。

言葉では言い表せないほどの豊かな体験は、一人一人の溢れる笑みが素敵過ぎて、自然と涙腺が緩みっぱなしの合宿でした。

 

【人材育成会社代表Uさん】
今、この感覚をなんの抵抗もなく分かち合える仲間が出来たことは本当に嬉しい。一緒にいてくれてありがとう。同じ瞬間を分かち合ってくれてありがとう。なんかありがとうしか湧いてこない。皆の世界が拡がって行くよう、自分ももっともっと自分の世界を拡げていこうと思う。

【NPO代表Tさん】
皆さん、本当にありがとうございました!皆さんのおかげで人間の可能性と美しさを体感する時間となりました。家族が自分の土台で、その土台があってこそ他者に優しくできることを改めて気づくことができました。

【大手人材会社人事責任者Mさん】
合宿から帰宅して、いま家族でテレビを見ながら幸せを感じています。テレビを見ることを楽しむでも、会話を楽しむでも無く、家族団欒を味わう感じで、これが本当に幸せだなーと。皆さんのおかげで得たものが家でも続いていて、それは皆さんもそうだからなんだろうなと思っていてます。
あと、やっぱり本当に視力がちょっと上がっている感じがして、しばらく仕事以外はなるべく裸眼で行ってみようかと思っています。

【NPO代表Mさん】
本当に濃密で、楽しくて、愛の溢れる場だったなとしみじみしています。あの場にいられたこと自体が、幸せでした^^帰って早速、奥さんとゆっくり語り合う時間を持ちました。きちんと自分の言葉で想いを語り、もっと自分のことを見て欲しいと伝えました。照れました笑 でもしっかりと理解してくれて、ぐっとハグしてくれる様になりました笑 温かみのあるハグが持つ力ってすごいなと思います。

 

望む現実を創り出す

11月の最終回の合宿ではそれぞれの参加者がそれぞれのフィールドで望む未来の姿をさまざまな方法で表現し、それに対して他の参加者がどんな関わりやサポートが可能かを一人ずつ順番に行います。

真の願いにつながったリーダーの姿は美しくそして力強く、それを応援する他のリーダーの温かいぬくもりが溢れ出る場になりました。

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【人材育成会社代表Uさん】
目の前に現れる不本意な現実を、自分自身が無自覚に創り出していることにすら、気が付いていないことに気が付いた。その結果、「選ばされている」という感覚から自分自身が「選んでいる」ということに気づき、気づくことでそれを自由意思で選択し直せ、自分自身で望む現実を創り出せることに気づいた。自分には可能性しかない感じでいることが信じられないくらいうれしい。自分を犠牲にするのではく、自分を生かして周囲を喜ばせ、社会をよくするという実感を持って生きる人たちであふれる世界を創っていきたい。

【NPO代表Oさん】
自分のリーダーシップが社会を変えられる、それを半径5メートルから実践する、ということに、体感的に信じよう、信じれる、という希望でした。それは確かに、本当に難しいことなのだけど、信じられる、という希望。

そこに至るまでには、そうは言っても世の中はそんなに簡単じゃない、とか言っていた僕を、受け止めて受容して下さった皆さんの存在があります。皆さんが受容してくれたこと、受容し続けてくれたことが、何より自分を受容することに繋がりました。今思い出しても、このプロセスも、皆さんも、本当に美しくて、グッときます。。この豊かな時間をスタート地点とし、これからもずっと続く受容と変容、そしてパラダイムと向き合いクリヤーにしてゆくジャーニーを楽しみ、たとえゆっくりでも歩んでゆきたいな、と思います。

【大手広告事業責任者Kさん】
このプログラムに、そしてリーダーシッププログラムのメンバーに出会えたことにありがとう。この場が自分にとって、初めて甘えられる場所であれ、心に素直にいられる場所。人生の第二章が始まったような、そんな感覚。

そんなみんなに宣言します。私は思考と感覚を統合し、真につながるビジネスリーダーを担い、生きます。Doing(やること)だけではなくBeing(あり方)だけでもなく、その両方を統合し、幸せ、喜びを感じ味わう、そして、そこから成果や価値を生み出すリーダーとして。だけど、一人ではきっとわからない、悩み、気づけない世界がそこにはあります。だから、聴いていてほしい、助けてほしい、そんな自分でいさせてほしい。一緒にジャーニーしてくれてありがとう!共にビジネスリーダー3.0の世界を創りましょうー!

【大手人材会社人事責任者Mさん】
自分の精神的な安定性が高まった感覚があり、周囲からは安心・安全度がますます高まったというフィードバックをもらいます。リーダーとして「良い場」が作れれば、全て自分が背負わなくても(手放しても)、良いアウトプットが生まれるということにも気づきました。また、関係性の質が向上すると、相手のパフォーマンスが1.5倍位に上がるということにも気づきました。これからは、失業者のいない世界を創るという役割で社会に貢献することで、世界から貧困をなくし、人々に生きる希望を与え、世界平和につなげたい。

結果的に異業種で1つの新しい事業が生まれ、それ以外にも緩やかな連携がいろいろなところで起こりました。何と言っても、2年以上経つにも関わらず半年に1度の頻度で自主的な集まりが行われていることが、参加者同士の絆の強さを物語っています。

人が人と深いところで繋がり、お互いの願いの双発から望む未来が顕れる、本当の意味での持続可能で希望ある未来はこの思いやりや優しさあるプロセスから生まれると言えるでしょう。

 

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