社会が大きなうねりと共に激しく変化する中で問題や課題は複雑さを増しています。地球温暖化、生態系破壊、環境汚染、広がる貧富の差、さらにはイギリスのEUからの離脱、アメリカでのトランプ大統領の誕生、北朝鮮の動向などますます先が読めない状況になっていっています。

企業を見てみても、求め続けられる株主からの売り上げ増大のプレッシャー、顧客からの短納期、その一方で働き方改革による残業時間の削減、これらの結果が止まらない不祥事の連鎖に繋がっているということは容易に想像できるでしょう。

さらに組織の中ではプレッシャーの中、目の前の仕事に追われ、周りを見て仕事が出来ない、言われたことはちゃんとできるが主体性がない、部下が育たない、そもそもコミュニケーションが足りないなどが起こり、結果そこで働く人の活気はなく、組織の活力もなくなっているかもしれません。

そこでリーダー層にもっと力を付けてもらおうと論理思考、プレゼンテーションスキル、コーチングスキル、さらにはリーダーシップ研修などを導入してみても、悪くはないがこれだけでは本質的なリーダーシップが育ち会社がいい方向に変わっていくような気がしない、という感じかもしれません。

 

「やること」から「あり方」へ、「行動変容」から「意識変容」へ

では、なぜ本質的に変わらないのか?

それは、やること(Doing)にアプローチして行動変容を求めているからです。

論理思考、プレゼンテーションスキル、コーチングスキルなどは基本的に「やること」に対するアプローチです。つまり、スキルや技術力など目に見えやすいものです。しかし、このような複雑さを増す状況において、過去に有効だった目に見える部分だけではなく、目に見えない部分に対するアプローチも必要になってきています。

では、何が必要なのか?

それは、あり方(Being)にもアプローチして意識変容を促すことです。

あり方とは、その人固有の価値観、世界観であるパラダイムのことを言います。人は育ってきた環境でさまざまなパラダイムを持ちますが、多くのパラダイムは潜在意識にあり無自覚であると言われています。そのあり方にアプローチすることで、意識変容を起こすことでリーダーに本質的変化を促すのです。

分かりやすい例えを使うと、画用紙に川の絵を描いてくださいと言われたとします。ほとんどの日本人は川を青色で書きます。この質問を実際に欧米でやってみると、ほとんどの人は茶色で書きます。実際の川の色は?というと、底の色を反映して茶色に近い色ですので青で描くのは日本人として生まれ育った時に身についたパラダイムだと言えるでしょう。ちなみに中国では薄緑で描くようですが、三国志の影響だと思われます。

これは一例なのですが、このようにさまざまなパラダイムを無自覚に身に着けていきます。

リーダーシップの文脈から言えばパラダイムの例として、どんな時でも弱音を吐かず一人で乗り越える父親の姿を見て育った人は、「一人で頑張るのがすばらしい」というパラダイムを持ったり、親から価値ある人になるためには常に努力することが大切、と言われて育った人は、「どんな時でももっともっとと頑張ることが正しい」というパラダイムを持ったりします。

このパラダイムは成長するために、能力をつけるために素晴らしいのですが、組織の中で上に行きリーダーとして活躍する上で足かせになることがあります。ではこのパラダイムが組織の中のリーダーにとってどんな影響を及ぼすか見てみます。

 

リーダーのパラダイムが部下に与える影響

脳科学や他の科学の分野でも顕在意識は全体の5%程度で残りの95%である潜在意識はまだまだ未開発の領域と言われていますが、人は言葉の奥にあるメッセージ、つまり潜在意識からのメッセージを受け取ることができます。普段接している人と朝会った時、何も話をしなくても機嫌が悪そうだ、と分かるのも言葉以外の情報を大量に受け取っているからです。

このように言葉にされていないけれど、奥で発しているメッセージがどのような影響を与えるか見てみます。

事例1

このリーダーのパラダイムは、「どんな時でも、もっともっと頑張ることが正しい」ということが言えますが、このリーダーは自分自身のパラダイムが部下を残業させているとは気づいていません。

 

事例2

このリーダーのパラダイムは、「一人で頑張るのがすばらしい」ということが言えますが、このリーダーも自分自身のパラダイムが部下にホウレンソウを出来なくさせていることに気づいていません。

 

事例3

このリーダーのパラダイムは、「自分のやり方が一番正しい、全部をコントロールしたい」ということが言えます。このリーダーも自分自身のパラダイムが部下の主体性が発揮できない状態を作っていることに気づいていません。

これらの共通の問題は自分自身のパラダイムに無自覚で気がついていない、ということです。その結果、自分がホウレンソウできない部下や主体性がない部下を創り出していることに気がついていない、ということになります。

これらのパラダイムに気づく、つまり自分自身のあり方に気づき「自分が今の現実を創り出していたんだ」と気づくことが意識変容の本質です。意識変容が起これば行動変容は自然と起こっていきます。

 

 
一歩踏み出せない人が持っているパラダイムの例として「自分には全体に変化を与える力がない」などもよくありますし、人間関係で揉めている人は「本当には周りの人は誰も分かってくれない」というパラダイムが影響しているケースもあります。

あり方から意識変容を起こし行動変容を起こすプロセスはリーダーだけではなく、全員に普遍的に求められるアプローチですが、組織の中で影響力あるリーダーには間違いなく必要です。

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科学の発達により今まで分からなかった領域がもの凄いスピードで明らかになってきている今、脳科学や潜在意識、身体感覚やマインドフルネスなどの最先端の知識やそれに基づく体験を取り入れながら意識のパラダイムシフトを起こす。

その結果として、今まで気づかなかった自分自身の制約を外し本来持っている力を発揮し、周囲との関係性が良くなることで望む現実をリーダー自ら創り出せるパフォーマンスを手に入れる。その結果として、チームや組織の活性化していくことが益々必要になってきます。

 

導入事例


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