& Partnershipは、イマココラボとお客様との”関わり”にフォーカスしたインタビューです。関わりあうことは、お客様とイマココラボの担当者、それぞれお互いの仕事だけではなく、人生にとって大切な経験、気づきにつながっています。その辺りも感じ取りながら、読んでみてください。

背景

サステナビリティへの関心・感度には個人差があり、一般的な知識、情報提供のみでは、社員の日常業務での視点転換や行動変容には至っていない。また、社内での取り組みについても、本当の意義や価値を理解してもらうことに課題を感じている。

イマココラボと実施したこと

・サステナビリティ勉強会の企画と実施
・全社員向けにウェビナーと双方向の対話のワークショップを実施。
 お互いの考えを知り、当事者として考える機会とする
・社内の取り組みについて当事者に語ってもらうことで理解共感を得る

語り手
中井聡美さん
ソニー銀行 経営企画部
広報・サスティナビリティ推進室

これまでのあゆみ

大学卒業後、国内外の旅行会社に勤務。「旅行を楽しむための基盤は経済。真逆だけどそこに携わってみたい」と、全く異業種の金融業界への転職を決意。2018年にソニー銀行に入職。企画業務を経て、2年前に広報・サステナビリティ推進室に異動。数ある金融機関の中でソニー銀行を志望したのは、「銀行×ソニーの精神で、新しいことを生み出していくイメージがあったから」。入職して5年、自分たち社員がそのイメージを体現している、と感じている。

思い立ったら即行動

異動のきっかけは、2年前に受けた社内でのキャリア研修。これまでの人生を振り返り、受講者同士で対話をする中で、自分の中にある「人権やダイバーシティへの思い」を再確認。「この思いを企業活動で活かしたい」と、研修終了後、上司に思いを伝えると、サステナビリティに力を入れていこうとしていた広報室への異動を勧められる。広報は未経験の職種だったが、自分の直感を信じて思いきって異動。行動派だと自認している。

対話が扉を開く

他の人と話すと、自分の思いや考えが明確になり、新しい視点を得ることができる。自身も研修受講者や上司との対話をきっかけに、新しい道を開き、チャレンジしてきたその経験をもとに、対話を通じて広がる世界とそこから始まるアクションをみんなで作り出していきたいと考えている。

実施内容
勉強会 座談会
196名 208名
オンライン参加
アーカイブ配信
会場参加
ライブ配信
アーカイブ配信

社員からこんなに思い、考えが溢れてくるなんて!

今だから正直に言うと、勉強会当日、スタートするまでものすごく不安でした。サステナビリティ勉強会をやったことは以前にもある。でも、今年は内容が大きく違う。初めて開催する「対話型のサステナビリティ勉強会」。

以前に同じような会に参加した時に、「これいい!うちの会社でもやりたい!」と思い、その時ファシリテーションしていたイマココラボさんに声を掛けたところから、この勉強会企画はスタートしました。イマココラボのみなさんと一緒に、自分たちの思いを形にしたプログラム。だけど、当日が近づくにつれて、「本当に参加者が来てくれる?話し合いをしてくれる?意見が出なかったらどうしよう?そもそも、対話型は時期尚早だったのではないか?」そんな思いが浮かび、不安でした。スタート時間にオンライン上に集まった社員数を見てホッとしたのも束の間、次は、ちゃんと対話してくれるかな?と心配で。「それではどうぞ」と対話を促され、参加したみなさんが話し始める様子を見て、やっと一息つけた感じでした。

「この勉強会をやって、本当によかった!!」と実感を持って思えたのは、勉強会の終盤。感想共有用のJamboardに感想の付箋が貼られていくのを見た時。その付箋が、私たちの想像を超えるものすごいスピードと量でぶわーーーって貼られていったんです。そこから、みなさんの熱量が伝わってきて、メンバーと「すごいスピードで意見が出されているね」「思いを持っている人がこんなに居るんだね。すごいね!」と言い合っていました。
その上、付箋の内容をよく見ると、(「参加してよかった」などの)ありきたりな感想じゃないんですよ。「ソニー銀行として何ができるか」とか、「自分が起点になって始めたい」とか前に進もうとすることが具体的に書かれている。私たちはこの勉強会を「参加者が主体的に考える機会にしたい」と考えて企画したのですが、それが実現できた!と思えました。本当に嬉しい瞬間でした。

思いの実現を諦めない

「ソニー銀行の全社員が、サステナビリティについて主体的に考える機会を作りたい」という思いでスタートした勉強会企画でしたが、実は、対話型の開催は難しいかな、と思った瞬間があったんです。時間や場所の制限を超えて多くの社員に参加してもらうには、アーカイブ配信は必須条件。でも、アーカイブ配信では対話には参加してもらえない。何を取るかと悩んだ私は、「仕方ない。対話は無しにして、アーカイブ配信だけにしよう」と、半ば諦めかけていました。でも、イマココラボのみなさんは諦めてなかったんです。「みなさんの思いを実現しましょう。リアルでの対話とアーカイブ配信、両方やれる方法を考えましょう。」そう言って、プログラムや配信方法を見直し始めていました。

そう言われて、ハッとしたんです。対話を通じて主体的に考える機会を作り出したくて始めた企画だったのに、そこを諦めるなんて本末転倒。自分たちの思いの実現に向けて、諦めずにやり抜こうと改めて思いました。そしてイマココラボさんは、私たちが大切にしたいことを同じように大切に思ってくれている。一緒に取り組むのがこの人たちで良かった、と心強く思いました。

次は私が伴走する番

イマココラボのみなさんが私たちと一緒に考えてくれたように、今度は私が社員と一緒に考えて伴走していかないとと思っています。

勉強会で、「ソニー銀行として私たちができることは何か」と社員のみなさんが主体的に考え始めている様子がリアルに伝わってきました。この熱量を形にしていきたい。現在もサステナビリティに係る取り組みは行っておりますが、新たなアクションに繋げていく必要性も感じています。
とはいえ、現状は、社会貢献は必要だと理解するものの、実際の仕事では目の前の成果や利益が優先されがちです。利益と社会貢献を両軸と捉え、実務やサービスを通してサステナブルなアクションを取っていく土壌を作るには、現場マネジメント層の更なる意識醸成が重要だと感じています。
責任や立場、価値観の異なる方たちに共感、賛同してもらうには、どうしたらいいのか。これはハードルが高い。でも、次のアクションに向けた重大で重要な課題。やるしかないな、って思っています。

異動してきた当初、サステナビリティってやることが膨大にあるんだ、と私も愕然としました。社会に求められていること、会社としてやらなければいけないこと、自分たちの思い、何から手をつければ、と考え出すと今もクラクラします。自分の知識不足も痛感する日々ですが、やらないという選択肢はない。目の前のことに一つずつ尽力していくしかないと思っています。広報・サスティナビリティ推進室に異動してきて2年。ここからも、ソニー銀行が持続可能な社会への貢献を継続して目指していけるよう、全力で走ります!


& Partner
イマココラボ 担当者の声
語り手 藤本海

ソニー銀行さんとの初めてのオンラインMTGで、お二人(中井さんと上司の篠原さん)にお会いした時、オープンでフラットなコミュニケーションが心地よくて、一気に距離が近づいた感覚がありました。役割を超えた思いを持って仕事をする、その思いを形にしようと力を尽くす姿勢に共鳴して、一緒に仕事をしたい、新しいものを作るチャレンジをしてみたい、と初めから感じていました。

実は、一度、企画が中断しかけたことがあったんです。このまま無くなるかも、と思った時に湧いてきたのは、「この二人と一緒にやりたい、いや、やるよね」というクリアな感覚でした。既に、組織の枠組みを超えた方向性や思いに共鳴している仲間感を感じていたから。それで、「一度会って話しませんか」と直接電話をしたんです。「諸条件はあるけど、とにかくやると決めてコンテンツについて話しましょう」と。

やると決めたら、あとは最善のやり方を考えるだけ。担当のお二人も含め、今回の取り組みの中で出会った方たちを通して、ソニー銀行の皆さんは、まだ世の中にない新しいもの、人の役に立つものを作っていこうというソニーのスピリットを持って仕事をしているんだと感じました。その思いを表す、交わすきっかけを生み出したいと考え、設計しました。仲間のために何ができるかを一生懸命考え、思いを形にしたのがこのプログラムです。