【事例】桃山学院大学 ~SDGs×ビジネスプランコンテスト~

2017年12月10日、大阪府の桃山学院大学にて、「2030 SDGs」を使ったワークショップを実施しました。

SDGs×ビジネスプランコンテストということで、学生だけでなく一般の方も参加して開催された今回のイベント。企画をした、桃山学院大学の森下さんにお話を伺いました。

 

なぜ、この研修・イベントを企画・実施しようと思ったのですか?

「SDGs」について、本学桃山学院大学の学生や地域の方々にもっと知ってもらいたいと考えていたためです。

ビジネスプランに興味がある学生にとってこの国際目標を知ってもらうことにより教育的効果の向上の可能性を感じたためでもあります。また、座学でこの持続可能な国際目標を伝えるよりも楽しく体感して学ぶほうが導入の時点では効果が高いと考えました。

なお、過去に私自身も「SDGsカードゲーム」に参加させていただき、そのプログラムの中で発見が多くありました。このような発見を大学生のうちに体験しておいて欲しいと思ったことも実施のきっかけです。

 

実際に研修・イベントを行ってみた率直な感想は?

参加者一人ひとりが体感し、考える機会になれたと思います。講義形式だけではなく、実際に楽しく体験することによって感じ取ることが出来るのは非常に良いと感じました。

また、ゲーム前後に現在の世界の状況などもお伝え頂き、新たなことを知ることの多い1日になったのではないかと思いました。

 

研修・イベントで印象深かった出来事、シーンは何ですか?

学生と一般参加者が混ざってのカードゲームでしたが、グループに分かれても参加者全員積極的に交流をはかり、各々の目標達成のために取り組んでいる姿が印象的でした。

ゲーム自体が幅広い年代で使用できることも影響していると思います。

真剣にゲームに取り組む参加者たち 

 

参加者の方のコメント、アンケートで印象深いものは何ですか?

学生の中には、早速自分が今後勉強していきたい分野との連動性を考えている方がいたことが印象的です。またこの機会でSDGsという国際目標を知ることができ、大変良かったという声も多かったことが印象的でした。

 

あなたにとっての「持続可能」とは何ですか?

  • 誰でも出来ること
  • 「現在」と「未来」を繋げること
  • 倫理観の一つ
  • 次世代の行動

 

この記事を読んでいる読者の方にコメントをいただけますか?

この記事を読まれているということは「SDGs」に関して関心がある方だと思います。

今回、本学では毎年実施している「ビジネスプランコンテスト」とコラボレーションしてビジネスプランに関心がある学生を中心に学生参加を促し、一般申し込みの方々を交えて、「SDGsの周知」を第一目標として実施しました。結果的にはこの言葉を知らなかった学生でも、興味を持つ学生が出て、今回のイベントに参加した学生が、他の学生にこの国際目標を伝える、といった形で少しずつ本学全体に波及しています。

今回は私が主担当である「ビジネスプランコンテスト」との連動でしたが、国際体験プログラムや、ボランティア実施報告会、本学にある学部(経済学部、社会学部社会学科、社会学部社会福祉学科、経営学部、国際教養学部、法学部)が実施する教育プログラム、など様々なものとSDGSsは関連付けることができると考えます。国際貢献や福祉など、個々の取り組みに関心のある学生でもSDGsと連携することで、広く「持続可能な開発目標」の17のターゲットを知ることが出来、視野を広げることが可能ではないかと考えています。

物事への吸収が早い学生にとって、高い教育効果を見出すことが出来ることは間違いありません。

このような取り組みを複数回実施することにより、大学全体がSDGsに関して興味・関心を持つようになってほしいと願っています。そのため今後は、「SDGsカードゲーム」で広く知ってもらうプログラムと、関心を持った学生が実践できるようなプログラム、両方を行っていけるようにしたいと考えています。

ホワイトボードを使って、議論を深めます

 

最後にひとことお願いします!

今回、一般社団法人イマココラボ様をはじめ様々な方にご協力頂き、本学でのイベント実施が実現しました。大変感謝しています。
個人的にはこの国際目標はもっと世間に知れ渡るべきだと考えています。

今は興味がある方が知っている、という段階かもしれませんが、企業や地方自治体、NPO・NGOといった団体等の取り組みも活発になってきているため、来年・再来年には多くの人が知っている目標になることを期待しています。

余談ですが、SDGsを知らない人に私は「2018年、2019年には流行語にノミネートされている言葉だ!」とよく言っています。今は語尾に(笑)がつきますが、この発言が叶うように、私達も取り組んで行きたいと考えています。

 

コメントをいただいた方:

桃山学院大学 教育支援課
森下 貴史さん