【事例】東京都生活協同組合連合会 ~SDGsの本質を楽しみながらつかむ~

2017年12月22日、東京都生活協同組合連合会さんでワークショップを開催しました。当初、東京都生協連さんだけでの開催を想定されていたそうですが、せっかくの機会ということで日本生協連さんや関東、中部地域のほかの生活協同組合さんにもお声がけいただき、さまざまな組織からご参加いただく場となりました。

 

なぜ、この研修・イベントを企画・実施しようと思ったのですか?

日本国内でもSDGsという言葉がクローズアップされ、生協においても積極的に取り組むべき目標として各種学習がすすんでいますが、具体的に何をするといった時にテーマが壮大であり範囲も広いので、なかなか自分事として置き換えて考えられないというのが実情です。そのような中、SDGsの本質を、カードゲームという体験を通して、とっつきやすく楽しみながら習得できると聞き企画しました。

 

実際に研修・イベントを行ってみた率直な感想は?

楽しんでいるうちにあっという間に終わってしまったというのが主催者としての感想です。とても充実した体験会でした。また、私自身だけではなく、参加者の笑顔や満足げな表情、体験会が終わっても参加者同士で意見交換をしている様子を見ると、開催してよかったなとしみじみ感じています。

 

研修・イベントで印象深かった出来事、シーンは何ですか?

ゲームが前半と後半に分かれているのですが、間のレクチャーを通じて、参加者の表情ががらりと変わったのが印象的でした。世界の状況をメーターという形で見える化した結果、様々な要素がつながっており、それらの相関関係やバランスを見なければならないということに気付いたメンバーの驚きの顔が忘れられません。また、後半のゲームにおいては前半にはなかった他チームとの交渉が白熱し、会場全体の一体感が大きくなっていったことも印象的でした。

実際のプレイの様子

 

参加者の方のコメント、アンケートで印象深いものは何ですか?

参加者アンケートを見たところ、社会における様々な要素や取組が相関関係にあり、ひとつが変わることによって他の要素や全体像までもが変化すること、各チームに目標があることで、つい自分たちのことだけを考えがちになってしまったこと、協力しないと社会が良くならないことなど、SDGsの本質を体感された意見が多く、事務局としてうれしく感じました。印象的な言葉は、なかなか世界全体の目標まで目を向けられなかった自分を情けなく感じたという方が何名かおり、生協関係者は誠実で真面目な方が多いとあらためて実感しました。

 

あなたにとっての「持続可能」とは何ですか?

参加者アンケートでは、生協の父である賀川豊彦が掲げる「一人は万人のために、万人は一人のために」という世界のみんなが幸せに助け合ってくらす社会をつくること、ひとつの成長だけではなくすべてをバランスよく考え全体で成長する仕組みを考えること、次の世代にマイナスの遺産を残さないこと、無理なく続けられる仕組みをつくることなどがあげられました。

ゲームをしながら真剣に議論が買わされていました

 

この記事を読んでいる読者の方にコメントをいただけますか?

本当に楽しくSDGsの本質が理解できる体験会で超おすすめです!また、参加者一同の一体感づくりや共通目線づくりに最適です。

 

最後にひとことお願いします!

楽しく、また様々な気づきを得る貴重体験をさせていただきどうもありがとうございました。SDGs=風が吹けばおけ屋が儲かる!=システム思考で「つながり」を意識し、みんなのハッピーを広げる取り組みを考えていきたいと思います。

 

コメントをいただいた方:
東京都生活協同組合連合会
組織部 部長 間野 直さん