開催報告:(後半)2030SDGsで体験する15年後の世界/埼玉総合技術高等学校

後半戦が始まりました。目標をまだ達成していないチームはすぐに動き出します。一方、「もう絶対無理」と動けずにいるチームもあります。

『緑の意志』を増やしたいチーム。手持ちのカードがなく、他のチームと交換できるものがありません。
「…あ!」何かを思いついたらしい生徒が、近くのチームに声をかけます。
「ねえ、このプロジェクトやってくれないかな。それで、お金はとかはいらないから緑の意志ちょうだい!」
他のチームにプロジェクトをやってもらい、状況を動かす方法を考えつきました。

そうこうするうちに、「あのチームが『緑の意志』カードをほしがっている」というような情報が、
世界全体に共有され始めます。
「◯◯ちゃん!ここ、カード余ってるよ!」と声をかける生徒、
「1枚ならあげられるよー」と、カードをゆずりに行く生徒。
チームの垣根を越え、協力しあって全体の目標達成に向かう流れが生まれ始めました。
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世界の状況メーターも徐々に回復していきます。
前半戦の終了時にゼロだった「自然環境」は7ポイント、「社会」は8ポイントに回復していました。

後半戦を終えて、ファシリテーターが、世界の状況を発表します。
「経済は依然として絶好調。ただ、ごく一部に、人生に希望をもてないほど貧しい人がいる状況です。環境は、だいぶ改善してはきているものの、前の世代が残した負の遺産については、まだまだクリアになっていない。」
ゲームを通してみんなが作った世界の姿が語られた後、ファシリテーターからひとつの投げかけがありました。
「では、みんなが本当につくっていきたいのってどんな世界ですか?無理していいこと書かなくていい、本当に思っていることを書いてみて」
ひとりひとりが、思い思いの言葉を、ポストイットに書いていきます。

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最後、ファシリテーターから、今日の活動のまとめがありました。
「前半、経済はすごいけど環境や社会はゼロ…けっこう強烈な状況だった。でも、後半持ち直したよね。こういう風に、目標が見える化されることで、ひとりひとりの行動が変わるのです」
「みんなの生きる世界は、つながっています。インドネシアの森林伐採と、ぼくたちがコンビニでどのポテトチップスを買うか、という選択にはつながりがあるのです。みんなそれぞれの場所でできることがあるし、そこでしかできないことがある。今日のゲームで体験したのは、そんな社会の縮図です。」

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生徒の様子からどのようなことが見えてきたか、授業後、並木先生に伺いました。
「かなり楽しんで集中している姿が見られました。普段の授業ではあまり意欲的でない子が、今日は一番積極的だったことも、驚きです。ゲームを進めていくうちに、全体を見なくては、という意識になっていくのを感じました。今日、17のゴールに触れた生徒たちが、予定調和に終わらずに自分たちなりに考え、行動していけるように、今後の授業でも扱っていきたい。」

今日参加してくれた39人の生徒たちが、2030年の世界に向かって行動していくために必要な次のステップが、見えてくる授業となりました。

文責:八田吏


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