この記事は3つのステップの②PUPPOSE&WILLに関してです。3ステップ全体はこちら。
SDGsをきっかけに、自社の理念(パーパス)と社員の想い(WILL)の共鳴共振から、主体的な力強い実行力を育みます。
多くの企業でSDGsを推進することを、投資家からの圧力を避けるため、消費者からの批判を避けるため、「やらなきゃいけないもの」として捉えているケースが増えてきています。
SDGsへの取り組みには明快な正解がありません。何をどうすればいいのか分からないために不安になる、迷走しそうになることもあります。短期的には持ち出し(投資)になることが多いのも事実です。「やらなきゃいけないもの」のままでは無難で表面的な発信にとどまってしまったり、そもそもの取り組み自体が頓挫してしまうかもしれません。
しかし、それでは「もったいない」と私たちイマココラボは考えています。
SDGsやサスティナビリティの情報開示の要請を自社の存在意義や一人一人の想いを改めて問い直すきっかけとし、腹落ちする機会とすることで力強いパワーへと転換していきます
企業の理念(パーパス)と、関わる社員の想い(WILL)の共鳴共振から生まれる力強い実行力を育む
自社の理念(パーパス)に反した事業や個人の想い(WILL)に外れたアクションでは正しい推進力を得ることができません。
社員が自社の理念(パーパス)を肚落ちした状態で、個人の想い(WILL)につながった状態が大切になります。
自社の理念(パーパス)の腹落ちと個人の想い(WILL)から生まれるエネルギーを活かすことで、社員一人一人が自分ごととして主体的に行動することにつながり、変革への原動力になります。
イマココラボでは組織開発、リーダーシップ、現場体験等を絡めたオーダーメイドのワークショップを提供しています。その中の一つの例として、選抜型・オンラインで実施する共創キックオフセッションを提供しています。
共創アクションを生み出す 共創プロジェクト・キックオフセッション
SDGsの本質の理解から、その先の可能性へ
STEP1で「SDGsがなぜ私たちに必要なのか」を考えましたが、その「なぜ(WHY)」が肚落ちし本質的な理解を得ると、多くの参加者の間で何かしら行動してみたい、行動してみようという意欲が湧いてきます。
そのエネルギーを実際の行動に移していくために、自社の理念(パーパス)や個人の想い(WILL)を踏まえて、私・私たちのありたい姿や方向性を探求したうえで具体的なアクションを導き出します。
具体的には12名前後の選抜されたメンバーにより1回3時間x4~5回のセッションを1~1.5か月かけて行いますが、このプロセスそのものが、部門を超えた参加者同士の関係性、信頼関係、心理的安全性を向上することにつながり、その後の実際の活動を起こすための土台を作ります。
①起こり得る共創の可能性を体験する(所要時間:約3時間)
既存の枠を超えるを体験する、Possible Worldゲーム
自分自身の内側にある純粋な想い。その想いを分かち合い、互いに受け取り循環が起きると、一人一人のWILLはさらに共振共鳴し大きなムーブメントとして全体に広がっていきます。
そこでポイントになるのは、既存の業務や組織を超えた関係性であり、その土壌やネットワークを構築する事です。
オンラインで行うPossible Worldゲームを通じて、自分たちが日々様々な組織の壁や、当たり前の枠の中にいることに気づきます。同時に、それを超えた時に世界にどのような影響を与えられるか、その可能性を思考の理解を超えた体感覚レベルで楽しさと共に実感する事ができ、その後のプロセスに大きな方向性を与えます。
②個人のWILLを探求する(所要時間:約3時間)
純粋なWillの共鳴と、そこから生まれる、可能性
自分が大切にしていること、価値観、その奥にある本当に大切にしたい想い「WILL」を、ペアになって丁寧に相互インタビューをします。今まで考えた事の無かったような厳選された問いを、肚の底から湧いてくる感覚からより直感的に探求することで、自分自身でも気づいていなかったような想いに触れ、それを分かち合うことでチームの中で共振共鳴が始まります。
また、その想いに繋がった日々の行動や意図を設定し書き出すことで、想いから行動しその想い自体を磨くことを日常に組み込みます。
③WILLからの行動を実践・共有し、関係性の質を高める(所要時間:約1時間x2~3回)
WILLから行動を意図し、実践を振り返ることで、磨かれる
週一回、1時間のショートセッションを4人グループで集まり、自分自身の行動を振り返ります。
自分自身のWILLから日々の仕事や日常の行動を意図し、実行し、振り返ることで、より自分自身の想いが深化していきます。同時に、それをチームメンバーで共有することで、お互いの日々の仕事や人間性に対する理解も深まり、関係性の質が高まります。
このプロセスが、生産性・効率性を重視したこつぼ化しがちな既存の組織の壁を超えたネットワーク作りや相互理解に寄与します。
④未来を描き、一歩を踏み出す(所要時間:約3時間)
それぞれが実践し、振り返り、共有した想いを元に、改めて10年後の未来や私たちのありたい姿を探求し共有します。
多くの場合で、一人ひとりの想いが参加メンバー、会社、社会全体につながっていること、さらには会社の理念(パーパス)と共鳴していることに気づきます。言語化されるもの以上に共有された非言語のエネルギーが、それぞれ一人一人に還元され、共振共鳴からパワフルに次のアクションへとつながっていきます。
このセッションの後に、具体的な新規事業や社内プロジェクト、サステナビリティを社内に浸透させていくエバンジェリストプロジェクトなどに進化発展していきます。
共創プロジェクトのポイント
選抜制、手上げ方式による主体性を重んじた人選
SDGsやサステナビリティを本気で推進するためには主体性が大切です。2030SDGsカードゲームワークショップ等を通してSDGsやサステナビリティの本質を理解された方々の中から、ぜひ取り組みたい、ぜひ何かしたい、という方々を対象とすることをお勧めしています。
人と人の関係性が耕された土壌で行われる本質的な対話と議論
会社の同僚としてではなく人としてお互いを知り合い、信頼関係を深めることで、言いづらいことも率直に表現できる関係性を構築し、本質的な対話、議論や検討が可能になります。
自分事化
個人のWillを掘り下げ、組織のパーパスやこれからの可能性についての対話を通して主体的に捉えられるようになることで、自分事として取り組む姿勢を醸成することが可能になります。
研修や非日常の場として切り離すのではなく、日常の業務と融合していく
この場では自分のWillを共有して盛り上がるが、日々の仕事に帰ると業務に追われて今までのパターンに戻ってしまうのではやる意味がありません。自分自身のWillと日常の仕事を同時に扱いながら、Be(在り方)とDo(すること)を融合することを通じて、自立自走しながら変革を進めていくコアチームが生まれます。