SDGsを”体現”する村をつくるプロジェクト「UN17 VILLAGE」 in デンマーク
SDGs関連ニュースpick upでも紹介していますがデンマークでとても興味深いプロジェクトが進行しています。
その名もUN17 Village。
UN17とは国連(UN)で採択された17のゴール、すなわちSDGsのこと。SDGsを体現した場所を作ってしまおうというプロジェクトです。
家を建てて、住み、壊すというサイクルの中で出る廃棄物がものすごい量になることは容易に想像できます。このサイクル自体を持続可能なものにしようということで、コペンハーゲンの南部、約35,000平方メートルの土地に400軒、約800人が住めるエコビレッジがつくられようとしています。
リサイクルされた建材(コンクリートや木材、ガラスなど)でまちを作ることだけでももちろんすごいのですが、さらに注目すべきはまさにUN17の名のとおり、包括的なライフスタイルそのものの実現を目指している点です。
本プロジェクトに参画している1社、Lendagerグループのアンダース氏はこう言っています。
リサイクル建材で建築物をつくるだけでなく、サステイナブルなライフスタイルそのものをつくりたいと思っている
例えば、生活に使われるのは100%再生可能エネルギー、また年間1500万リットルの雨水を再生利用するとのこと。それだけでなく、例えば住まい方も単身、家族、コミュニティ生活などダイバーシティに富んだライフスタイルに対応できるように設計されるそうです。
同プロジェクトは不動産デベロッパーや建築事務所、デザイン事務所など4社の共同プロジェクトとして進むようですが、そのうち2社が英語で情報を発信しているのが確認できました。
ぜひこちらものぞいてみてください
◆ Lendager Group
◆ Årstiderne Arkitekter
できることから小さく変えていくアクションももちろん大事ですが、バックキャスティングの発想で根底から変えてしまったほうがむしろ楽なケースもたくさんあります。
参考:SDGsを実行に移すキーワード「バックキャスティング」とは?
今回ご紹介しているプロジェクトはまさにこうした「変え方」のひとつの事例としてもとても興味深いですね。