富士ゼロックス株式会社バーチャルハリウッド・プラットフォームでSDGsワークショップを開催しました

 

2017年11月9日、富士ゼロックス株式会社横浜みなとみらい事業所にて、SDGsゲームを使ったワークショップを開催しました。

 

今回のワークショップは、同社のVirtual Hollywood®(バーチャルハリウッド)と呼ばれる新規価値創造活動の中間研修として実施されました。

Virtual Hollywood®について

Virtual Hollywood® (VH)とは、「お客様・社会に感動いただける新たな価値創出に向け、組織や会社の枠に捉われず、個々人が持つ多様な可能性に自ら挑戦すること」です。

VHの名前は、ハリウッド映画に由来しています。

「ハリウッド映画制作のように、 多様な知や能力を持った人たちを集め、バーチャルなチームで、大観衆を感動させるシナリオを描き、楽しみながら実践する」プロセスを意味しています。※Virtual Hollywood® は富士ゼロックスの登録商標です。

 

バーチャルハリウッドでは、富士ゼロックスがイノベーションを起こし続ける企業になるため、個の挑戦を重要視しており手あげ制で全国から有志が集まります。そうした活動を支える仕組みとしてVirtual Hollywood® Platform (バーチャルハリウッド・プラットフォーム/VHP)があります。

 

今回の研修は、そのバーチャルハリウッド・プラットフォーム グループが主催する「VHPコラボレーション(中間研修)」の一環として行われ、今年度のVHP活動に参加登録している約800名のうち、日本全国から130名が集結しました。

 

今回の中間研修で2030SDGsを取り入れた理由を、事務局の徳丸暢子さん(バーチャルハリウッド・プラットフォーム グループ 兼 バーチャルハリウッド協議会事務局)は次のように語ってくれました。

VHP活動では、多くの社員が、自らの思い・アイデアをベースに社会・お客様への新たな価値提供に向けて活動しています。

一方、多くの企業が事業活動にSDGsを取り入れ、新たなチャレンジを始めています。また、富士フイルムグループならびに富士ゼロックスの新CSR計画でもSDGsへの取り組み方針が明記されています。新たな価値創出にむけて、SDGsへの理解を深め、自分のVHP活動テーマをSDGsの視点で見つめ直す機会を設けたいと思っていました。

SDGsの内容自体は自分で調べることもできますが、この2030SDGsカードゲームは、なぜSDGsが必要かを楽しく理解することができると考えて今回の研修に取り入れました。

 

イマココラボより、稲村と平手の2名が伺い実施した「新たな価値創造とSDGs」ワークショップでは、まず「SDGs(持続可能な開発目標)」の概要を説明し、その後ゲーム2030SDGsを実施しました。

 

ゲームは、ABCの3ブロックに分かれ、2名1組で行ないます。配られた「ゴールカード」の目標をクリアするために、持っている「プロジェクトカード」「お金カード」「時間カード」を他チームと取引や交換をしながら、達成していきます。達成した「プロジェクトカード」を「事務局」に持っていくと、対価がもらえるとともに、経済・環境・社会のどこにインパクトを与えたのかを色磁石で記します。

 

 

前半の中間発表では、3ブロック共に経済が優位となり、環境への配慮がされておらず、社会性も乏しい結果となりました。後半を終えての最終発表では、3ブロック共に環境や社会への配慮がされて、バランスの取れた状況となりました。

 

ゲームを終え、前半と後半でそれぞれが意識した指標や目標を3つずつ書き出し、チームで共有しました。

 

ふりかえりではファシリテーターから、過去の実施例を挙げて、このゲームが参加者の意識によって達成していく内容が変わっていくことを説明され、世界はつながっているということ、世界の目標を可視化して共有することで行動が変わるということ、などを説明します。

 

そして白紙の「プロジェクトカード」が個々に配られ、自分が達成したいプロジェクトを考えてみて欲しいという問いかけがなされました。

 

 

 

 

次のセッションでは「SDGs推進活動を通して見つけるわたしたちと組織、そして世界のつながり」をテーマにVHP活動を行っているチームの皆さんによる、自らの活動テーマとSDGsのゴールとのつながりを考えるセッションが行われました。

 

そして、自らの活動がSDGsの17のゴールのうち、どのゴール達成に貢献できる可能性があると感じたのか、各自がオリジナルプロジェクトカードを作成し、ほかの人との対話を通じて共有しました。そして、作成したプロジェクトカードと、SDGsのゴールのカードを持って写真撮影を行いました。

実際に参加した皆さんからアンケートでいただいた感想の一部をご紹介します。

 

SDGsの考え方で、部分最適でなく社会全体を考えた最適化が、結果的にはよりよい自身、会社の活動につながると感じました

はじめてSDGsについて深く知ることができ、とても感銘を受けた。

イマココラボ様は、興味のある話題をとてもうまく伝えてくださり、すっかりファンになりました。またカードゲームでは、ペアの人はもちろん周り人とも一体感が生まれ盛り上がった

SDGsのことは見聞きはしていたが、詳しい内容は知らなかった。 富士ゼロックスもCSRレポートに指針として書かれているので、この考え方は有効だと感じた。活動にも活かしていきたい

 

また事務局の徳丸さんにも感想を伺いました。

 

自分のVHP活動テーマをSDGsの考え方で見直し、早速新しいアイデアを生まれたチームもありました。また、お客様の経営課題についてお客様とディスカッションを行うような場面でもカードゲームを通じて学んだこと・理解したことを活かせそうだと話をしていた社員もいました。

 

参加者一人ひとりにとって、新たな価値創造に向けて自分の活動テーマを見つめ直し、また、一人ひとりの意識と行動を変えるきっかけになったようで、このような場をお手伝いできたことを嬉しく思います。

富士ゼロックスの皆さま、ありがとうございました!