日本軽金属株式会社 ~CSR報告書制作プロジェクトを超えて、SDGsの本質を浸透する~
どんな背景から、この研修・イベントを企画・実施しようと思ったのですか?
今回表向きの活動としては、CSR報告書の制作活動(メンバーへのSDGsレクチャー及び腹落ち)の一環として行いました。一方では、普段より社内報などでSDGsについて連載を行なったり、CSR委員会など(社長以下経営陣向けに)で説明をおこなったりしていましたが、社内への浸透について手応えがなく、大きな悩みというか行き詰まりのようなものを感じていた時に、イマココラボのサイトにたどり着き、何かヒントが掴めれば、と考え体験会に参加(御徒町)しました。
その結果として、自分自身がこれまで如何に17のゴールや169のターゲット、SDGsコンパスなどの文面への拘りや、マッピング資料の作成といったテクニカルな話に終始していたか、そしてSDGsの本質について腹落ちしていなかったかという事に気がつきました。
しかしながら、自分自身が気づいたところで、それをどう社内で伝えていくかという課題は残っています。であればいっそのこと、ワークショップを社内開催して体験者の数を増やした方が良い(手っ取り早い)のではないかと考え、部署内を説得しCSR報告書制作チーム活動に組み込むこととなりました。開催を決めた後は(個人の下心で)ワークショップを制作チーム活動の一コマに留めず、できる限りそれ以外のメンバーにも参加してもらい、同じ体験をした人間を増やすことを裏の目的として準備作業を行っていました。
実際に研修・イベントを行ってみた率直な感想は?
当日の盛り上がりには正直驚くとともに喜びを感じました。反応も狙い通りというか、もうさすがイマココラボさんという感じです。アンケートも直後に書いたものとはいえ、熱が伝わってきて手応えを感じています。
ただ、それと同時に、この熱と期待にどう応えるか、正直次の一手を具体的に考えていたわけでは無いので、課題を突き付けられてしまったのかとも考えています。 今後、定例の会議体や社内報でこのワークショップについての結果報告など行いながら、同時に参加者のみなさんの希望を聞きながら、この小さな波をどう大きな波に変えていくか考えたいと思っているので、今後ともよろしくお願いいたします。
研修・イベントで印象深かった出来事、シーンは何ですか?
全員が積極的に参加してくれたことです。 普段は真摯な方が、「金をくれっ」「金金金だっ」「くっそーあいつだけには頭を下げたくない」などと口走りながら各テーブルを歩き回っていた姿や、ちょっとついてこれるかな、と心配していた参加者が楽しそうに笑顔を浮かべて参加していたことが印象に残っています。
また、振り返りの後半で、能戸さんが一気にギアチェンジし重い話に持って行った後でも、皆真剣にメモを取るなど自分事として捉えていたことも印象に残っています。報告書制作会議などでは、正解の無い質問を多く受けるので、その受け答えの難しさは身を持って知っていますが、その対処テクニックは盗めるものなら盗みたいとも思いました(無理そうですけど)。
参加者の方のコメント、アンケートで印象深いものは何ですか?
個人的に、バックキャスティングの考え方の大切さをどう伝えるかに苦心してきたので、参加者の多くがその考え方に気付いてくれたことです。それと、多くの参加者が今後行動すると言っている点も印象深いです。
4時間弱という長丁場にもかかわらず、9割の人が時間についてもちょうど良い、または時間が短いと回答していました。時間をしっかり確保したことがより深い振り返りにつながり、行動を変えることへの意欲を高めたのだと思います。 そして参加者の大多数がこのワークショップを人に勧めたいと言っており、具体的な対象(経営層、次世代リーダー、全社員など)を記入しているので、それへの対応については、プレッシャーを感じています。
御社にとっても持続可能とは何ですか?
社内報へは、文末に、SDGsへ貢献する第一歩として会社自身も持続可能でなければならないと記しました。また、弊社グループの社長(岡本一郎)は、CSR委員会などで、ほぼ毎回「会社は社会に生かされている存在である・・・云々」と言っており、共にあるものという認識です。・・・たぶん
この記事を読んでいる読者の方にコメントをいただけますか?
何はともあれ体験してみて下さい。得たものをできるだけ多くの人と共有したいと考えています。
最後にひとことお願いします!
非常に大きな手応えを感じています。上記にもありますが、今後の展開についても何かと相談をお願いすると思うので、今後ともよろしくお願いいたします。
インタビューに答えてくださった方:
企業名:日本軽金属(株)
担当課長 桑田吾積