取り組み事例
MUSVI株式会社
事業の拡大を実現するための販売戦略の再構築と、
パイプライン・KPI管理などの営業マネジメント改革を共に推進。
Interview
代表取締役founder&CEO 阪井祐介様
MUSVI株式会社
設立 2022年1月7日
資本金 1億円
事業内容
1. 実空間接続プラットフォーム「MUSVI」の開発・企画・運営
2. テレプレゼンスシステム「窓」の販売・リース及びコンサル
3. テレプレゼンス技術の研究開発及び関連ソリューションの提供

ソニーが有する映像・音声・インタラクション技術を生かしたテレプレゼンスシステム「窓」を活用し、時間や空間を超えて、離れていてもリアルに会うことができるような空間接続ソリューション事業を展開。ソニーでコンセプト創出と研究開発を行なってきた阪井氏が、ソニーグループほか2社の出資を受け、会社設立。

創業して約1年。
夏頃から伸び悩んでいた

イマココラボとのパートナーシップが始まったきっかけは?

ソニーを辞め、創業して約1年がたちお陰様で順調に売上は伸びていましたが、次のフェーズに行きたいと思っている夏頃から売上が思うように伸びなくなってしまったんです。今思うと私を含め一緒にソニーを辞めMUSVIについてきてくれた皆もほぼ技術者だったので、ものを売ったり事業を回す経験がないまま、船を出してしまっていました。ドーパミンが溢れる状態でやってきましたが、1年で向き合えていなかったところやスキルが足りないところに直面していました。

そんな時イマココラボの藤本海さんと再会して。今どんなことをしているんですか?と聞いたら仲間と新しいチャレンジとして、お客様とアウトサイダーの立場ではなく、自分が社員の一員のように中に入り込んで、部長のような立場で実務まで一緒にしていると。ソニー時代、コンサル会社が外から関わってあるべき姿を語って会社がどんどん元気がなくなっていったのを見ていたので、そうしたフレームワークではなく社内社外を超えた関係はいいなぁと感じて一緒にお仕事できるといいなと思ったんです。

チームでつながるって
この感覚か、と気づいた

今までお仕事をした6ヶ月間で、特に印象的だった瞬間はありますか?

お仕事が始まって1ヶ月くらい経った頃でしょうか。導入先のお客様からの解約リスク、売上が上がらないことで社内の不協和音が高まり、新しい営業体制を構築しようとしたけれどもなかなか上手く進められていなくて…という難しい状況が表面化してきた時、海さんと村さんが「ちょっと阪井さんの経営者ディスカッションの時間をとりませんか」と。 そこで村さんが「阪井さんが、一つひとつ火をつけていく、そのバイブレーションはいいと思うんですけれど、それがうねりになっていないですよね」と。その通りだと感じ、「どうしたらいいですかね…?」と聞いたら、逆に「どうしたいですか?」と。1on1で密度の高いコーチング的な関わりをしてもらいました。詳しくは何をしたか割愛しますが、その瞬間「あぁ本当につながっている」と感じたんです。私は焦っていたんだなと。自分一人でなんとかしようと空回りしていたんだな。そう気づき、解放されたような気持ちでした。それ以来、事業をしていると体感的に全然違うんです。本当にみんなでつながって動いている。進んでいる。そう感じる瞬間が増えました。

フローに乗ることと、
現実を丁寧に進めることの両輪が大切。

もう一つ印象に残っている瞬間は、村さんが言ったこの言葉です。「阪井さん、フローに乗っていればうまくいく訳じゃないですよ。それと同じくらい、組織のマネジメントや数字を追いかけること、つまり両輪を回すことが大切ですよ。」

正直なところ、自分の理想としてはコンセプトやビジョンで動かしていくような自律分散組織が良いのではないかという思いがありましたし、必要以上に係数管理をするのも好きじゃないとも思っていましたが、そうか、非言語的なことと論理的なことは共存できる。それを連動させながら進めていくのが大事なんだということに気づきました。 村さん、海さんにはいま営業会議に入ってもらっています。言ってしまえばゴリゴリの営業数値管理もやるにはやるんですが、根底に愛があるというか。深いところに通底するものをしっかり聴いてくれて、問いかけてくれて、そのうえでなので、しっかり計数管理をしてもまったく違うものになっているように感じるんですよね。

大きなフローに乗りながら、当たり前のことを当たり前にやる。その両輪で動かしていくことで、現実も動き始めています。新しく採用した営業メンバーも一緒になってどの顧客からアプローチしていくかをチームで考えて動き、全員でより関わり合えるようになりはじめました。今、新規で某大手コンビニエンスストアチェーンに大型導入が決まったりと、これまでにないフローが起き始めているように思います。 社員たちとこのグルーヴに乗ってどこまで行けるか。イマココラボさんと一緒に、どこまで行けるか。行けるところまで行ってみたいと思っています。

Overview
クライアントニーズ
営業組織をしっかり動かしたい
- 元技術者集団。営業や組織運営が不得意
- メンバーが同じ方向に走れる状態にしたい
- 販売プランが複雑でマネジメント困難
顧客への提供価値を明確化したい
- 提供後の価値検証を行うリソース不足
イマココラボの取り組み
- 2023年11月〜2024年現在
- 週次の経営ディスカッション、
営業定例、合宿他
- 販売戦略の再構築
・セールスパイプライン再構築
・KPI管理の導入
・売りポイント、フォーカスエリアの再定義
- 既存顧客への提供価値の再定義
・販売先顧客へのインタビュー、ワークショップ
Partner
イマココラボ 担当者の声
村中 剛志
イマココラボ共同代表
共同創業者
村中 剛志
「最後決めてください」とは絶対言わない

事業推進“パートナーシップ”と言わせていただいているわけなので、本質を見失わず、その企業の今までの当たり前にも流されずに、あえて踏み込んで言うべきことは言い、実務で手を尽くして動くところは動く、今ここから全身全霊で関わるようにしています。
一般的なコンサルタントのように、解決案を提示して「最後は社長が決めてください」とは絶対にいいません。
同じ目標に向かって進む仲間としてとことんやり合う、当事者として気持ちだけではなく、本当に実務を行う、その両輪が大切だと考えています。逆に言えば、その議論をとことんさせていただき、とことん実務をさせていただける度量があるからこそ、ご一緒できているのだと思います。
今となっては笑い話ですが、当時MUSVIの状態を見た時に、このままでは次のフェーズに行けないと思い、初対面でしたが営業の役員に、思ったことを率直に伝えさせていただいたところ、後日談で「初対面であんなに詰められるとは思っていませんでした」と言われました(笑)

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