デジタル事業部(Edtech事業部)のPMにコミットし、経営ボードと共に現場に関わりつづける。
純粋な想いでつながる仲間と共に、
恐怖を抱えながらも覚悟を決め、歩んできました。

資本金 4,356万円
従業員数 80名
小学校用教科書・デジタル教科書・副読本、小学校用図書教材、デジタル教材、教育書、小学校用教材・教具の開発・出版
Edtechが急速に広がる教育の世界において、画一的な一斉学習ではなく、それぞれのニーズに応じた個別学習や協働学習ができる新しい学びを作るために、紙媒体を中心とした「教材出版業」からデジタル媒体を中心とした「教育サービス業」への進化を目指す。デジタル教材「デジタルプラネット」「CBTタワー」を展開。
社長に就任した当初、
感じた「違和感」。
今、子どもたちの学びをとりまく環境は大きな変化の時を迎えています。本来一人ひとりは個別の可能性にみちあふれた存在です。私たちは「学ぶことが好きになる。」をビジョンに、一人ひとりのやり方に合わせた多様な教育が必要と考え、デジタル教材を従来の紙の教材に組み合わせた新しいスタイルの実現に向けて、一歩一歩、あゆみを進めています。
正直に言えば、ここまで来るのはとても長い道のりでした。私たちは長いあいだ、学習指導要領に沿ったワンサイズフィッツオールの紙教材を子どもたちに提供し続けてきました。守られた産業だったので、組織は硬直化し、ビジネスとしては非常識なことも多々あったように思います。2004年に社長に就任した当初、「これは絶対違う」と違和感をおぼえながらも、自分たちが築き上げてきた業界の常識や堅牢なシステムを壊すことは難しかったし、また、それによって経営が成り立っているところもありました。そこから20年。社内外の仲間と共に、事業や組織を一つひとつより良い方向へと進めてきました。
冒険者が内側から会社をひっくり返すかも
しれない恐怖を超えて。
変化のきっかけは、チクセントミハイのフロー経営を学ぶ社外の勉強会に通ったとき。「人が主体的に働く」ということに、どういうことなんだろう?と関心を持って、会社を変えようと自分なりにできることから試しました。社員の誕生日に光文のコーポレートマークのひまわりの花を贈ったり、研修をしたり…。ただ、しばらくすると元の状態に戻ってしまうんですよね。そこで、勉強会で出逢った仲間に相談しながら少しずつ、会社の内側から変えていこうという覚悟を固めていきました。イマココラボの村さんとは、その頃に出逢っています。
変化を起こすには外側から撫でているのではダメで、違和感を抱えたまま中に入り、「郷に入って郷に従わない」スタンスで、周囲に揺らぎを起こすことが必要でした。頭ではわかっているんですが、実際に、業界の常識を変えることは一人では怖かったです…。変化を起こすリーダーが不足していたので、イマココラボの皆さんもそうですが、信頼している仲間を社外から呼んで入ってもらいました。役員も交代しました。それは冒険者が内側から会社をひっくり返すことになるかもしれない。私自身、その恐怖を抱えながらも覚悟を決め、そこから一つひとつ変えてきました。教材の制作工程を変えたり、年功序列だった社内の評価制度を変えたり、マネージャーができる人材を採用育成したり…。そうやって、一つひとつ行動に移していくことで、私自身が人に任せることができるように変わってもいきました。
みんなが笑顔でいてほしい。
純粋な想いが循環する場を、仲間と共に創る。
思えば以前は「どうしてやらないんだ!」と社内をコントロールしようと怒ることも多かったかもしれません。でも私が本当に願っているのは、社員たちも、教育者も、子どもたちも「みんなが笑顔でいてほしい」ということなんです。その純粋な想いに気づいて、それを原動力として自ら動いて、想いに共振・共鳴するご縁を大切に紡いでいくこと。会社をその想いが循環する「場」として再創造する実践をしてきました。それができたのは、イマココラボの皆さんをはじめ、この場を共創するパートナーがいてくれたからだと思っています。その仲間は社内だけでなく社外でもいい。垣根なく、純たる想いでつながれるかが大切だと思います。
この業界は本当に今変革期です。新しいプレイヤーも増えていますし、組織を次のステージに進めることは事業継続のために欠かせないことです。私個人としては、思いっきり子どもに遊んでほしいという想いがあるので、デジタルドリルにディズニーのキャラクターやゲームのような遊び心をとりいれたりも。一人ひとりの子どもたちにあった、本来のあるべき教育の形を提案していく、この事業に長く関わる当事者だからこそ進めていきたい。共創パートナーと共に、子どもたちの可能性を支援していきたいと考えています。


共同創業者

経営合宿で大きな絵を描くところから関わり、その実現に向けて現場社員の皆さんと実務を遂行するところまでご一緒させていただいていますが、本当に私たち自身が成長する機会を与えていただいていると思っています。理想を描くのは簡単でも、実現まで動かし切ることは難しいもの。一緒に仕事をし、そこを超えていくことでお互いが変容し続けている。それは単なる仕事の価値交換を超えた関わりと感じています。新しい事業を構想し、商品を開発し、営業目標達成に向けて動き、一人ひとりが刷新する。そうすることで新しい組織文化が生まれ、業界にも影響が波及する。実際にこの数年の間、光文書院さんとご一緒し実感したことが、“空にいながら地を歩く事業推進パートナーシップ”をイマココラボの次の事業の柱にしようと決意した今につながっています。これからもより大きな理想を豊かに巡らし、実現に向けて日々の地道な一歩一歩を共にあゆんでいきたいと思っています。