SDGsは正解があるものではなく、何をどうしたらいい、がすぐにはわからないもの。「なぜ、今SDGsなのか」を理解するように促した上で、「ではどうするのか?」を問うてくる、「問い」のようなもの……と、私たちは考えています。

「ではどうするのか?」という問いへの答えは、すぐに出るものではありません。
正しい、素晴らしい、と万人に受け入れられる解決策や、確かな達成へと向かえる道のりがもし明確にあるならば、世界にある問題の大半はすでに解決していることでしょう。

「ではどうするのか?」の問いに答えるために必要になるのは、すぐには出ない「答えらしきもの」を探求する、試行錯誤し続ける姿勢です。
こちらにいくとよいのではないか? という方向をそのつど、そのつど探しながら、正しいのかどうかすぐにはわからない曖昧な状態の中を、それでもこれまでとは違う新しい道をつくり、進んでいく力が必要になります。

新しい道をつくる、進む中では、その価値を理解されない痛みや孤独を感じたり、新しさや変わることへの抵抗に遭ったり、必ずしも好意的に応援されるわけではない可能性も、低くはないでしょう。

 

そんな中で、人は何を頼りに進んでいけるのでしょうか?

 

それは、一人ひとりにある「私はこうなったらいい」「自分はこれをやってみたい」という、個人的な強い希望や関心、情熱だと私たちイマココラボでは考えています。

 

どちらに行くのが正しいのか誰にもわからないのですから、どこに行くのかを決める、ということから始める必要があります。

正しいかどうかわからない。
まわりに受け入れられるかもわからない。
むしろ批判されるかもしれない。

という中で、
それでも、行く。それでも、やる。
自分の見ているものを現実にしたい、体験したい。
こうであったら自分は楽しい、いいなと思う。
といったごく個人的な思いが、前例に倣う形ではない、これから向かいたい方向や場所を決めて、道をつくりながら進んでいこうとする力になるのです。

この「個人的な思い」は、人の数だけまったく違うものを一人ひとりが持っています。

理由なく好きなもの。
達成したい、と決めている個人的な目標。
なぜか繰り返しやってしまうこと。
人になんと言われようと、愛してやまないもの。
いつもチェックしている流行。
親しみや憧れを感じてきたもの。
他の人とは異なる、築いてきた経験と見聞してきたこと、など。

自分は何が好きなんだろう? 何を積み重ねてきたんだろう? 何に関心や情熱があるのだろう? ということを、これまであまり整理して考える機会のなかった方であれば、ご自身にはぴんとこない、よくわからないものでもあるかもしれません。
あまりにも当然に身の回りにあるもの、いつもやっていること、の可能性が高いからです。

 

「個人的な思い」は、人の数だけまったく違う、と書きました。

これまでの長い歴史の中で、今。
どこまでも広い世界の中、ここで。
生きている、ただ一人。というのが、私たちが「自分」と呼んでいる存在です。

その、他に誰も生きたことのない「自分」にある希望、関心、情熱、感じていることが、前例に倣う形ではない、これから向かいたい方向や場所を決めて、道をつくりながら進んでいこうとする力になる、可能性を持っています。

SDGsの問う、「ではどうするのか?」の答えは、私自身も含めた一人ひとりが「自分ならこうしたい」、というそれぞれにある希望や情熱を頼りに探究していくもの。
ただ、探究の過程やその結果見えてくることそのものは、一人ひとり違ったとしても、自分の答えらしきものを、他の人と共に探究することはできるはず、とも考えています。

ご自身の希望や情熱を頼りに、自分なりの「ではどうするのか?」を探求していきたい、という方々と、試行錯誤を続ける探究の旅をご一緒していけたら嬉しいです。

よろしければ、ぜひ!
ご一緒できる機会を楽しみにしています。

 

マスターファシリテーター/営業
桝田 綾子

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